2回目の佐野稽古
昨日25日は、佐野稽古日。大荷物で2時間かけて出かけると、やっぱ名物を食さねばという気になるらしく、今回は佐野名物「耳うどん」「大根そば」をいただく。「耳男」だけに「耳うどん」は喰わねばねぇ〜。
稽古は、シーン弐。エナコの耳男耳切シーン。
ここは全編中最も省略と抽象化のある場面。
朗読台本を読むだけでは情報を削りすぎていて、坂本さんにもハテナがある。
さてこのgenre:grayぽい抽象と、反面、最も芝居っぽいやり取りを演じることと、どうなるのかな???
段取り稽古を2度ほど繰り返してから、耳男、エナコ、それぞれを稽古して、最後にもう一度会わせた。
坂本さんの声の波動を捉えるとモノは動きたいように動き出す。
坂本さんの声と抽象化されたモノの動きが連動すると説得力が累乗されていく。
坂本さんのハテナも解消されて、なるほどね〜面白いね〜と。
まだまだ入り口だけど、シーン弐はこのやり方やれそうだ。
パソコンを持参して、御所園翔太さんがつくってくれたプロモーション映像をお見せする。
かっこいいね〜の後、さすが老練な役者さん。
芝居はね、これが連続して出来るかどうか、だからね。。。
本当にそう!!
初日1ヶ月を切り、次回坂本さんとの稽古2月10日迄。
稽古させばならぬことは山のよう。
昨日迄の4回の坂本さんとの稽古は楽しかった、見通しがたった。
さてこれから。。。気が引き締まる。
数知れぬ実験劇をやってこられた老優はすこぶる柔軟で、一度もなにこれ?というようなことを言わない。人形劇だからとも言わない。私ごときが提出したことを全力で解読し体現しようと探り、もがき、面白がる。
ただ1つ、注文がでた。
「気にいった衣装で立ちたい。嫌な衣装だとだめなんだよ。」
自分の衣装は、人形の一部か二の次になってしまう私は、ドキッとした。
私が舞台に立つただ1つの願いは、「好きな人形を遣いたい。嫌な人形ではだめなんだよ。」
私はいまこの後に及んで人形の衣装を縫い直している。
似合う衣装を着せたいのだ。
今日、香代さんと坂本さんの衣装を再検討した。