ラボで坂本さんと稽古

今週は、坂本さんとの週一佐野稽古を二日間のラボ稽古の変更。​

１８日（水）には、朗読台本を読み上げながら耳でわかる言葉わからない言葉を再検討してから、稽古用に録音させて頂く。

検討している時点での読みに息をのんでいたのですが、録音開始からは８月の素読みとは全く違う語り世界が展開し、プロモーション撮影の為に来てくれていた御所園翔太さん含め次実さん私。想像以上の、、なんと言ったら良いのでしょう、、声と言葉の立体感に震えました。​​

インタビューは次の機会にし、坂本さんには夜１０時に上がって頂き、それから１２時過ぎ迄ビデオ素材の撮影。さて楽しみ。翔太さん、ありがとうございました。

１９日は、昼前からシーン伍の稽古を開始。

一番ごちゃごちゃしているし、筋が通らない作り方のシーンなので、見通しを立てたいところ。何度か繰り返すうちに坂本さんから「これは面白い作品になるよ！」の言葉が！！！

へたり込むワタクシ。。。じんわりしているツグゴン。

昼過ぎからは中国人留学生のスウシヨウ君が手伝いに来てくれて早速音だしなどなどなど。

音響さんのタクヘイさんがくれたサンプル曲を当てながら稽古は進む。ラストのクライマックスシーン６もあたってみる。音楽が入るとまた一段と透き通って来るなぁ。

その後、それぞれ稽古をしてからシーン４をあたってみる。

午後４時過ぎ、あれ？おなか空いたね！！と稽古終了。

常の作劇だと言葉がないので、意味を追い求めるて見てしまうと、迷宮に入ってしまいがちだった。今回は、言葉が世界を導いてくれるので、人形やモノは好きなだけ心象風景に遊べる。成功すればの話しだが、、、。

二日間の稽古は凹んだり浮き上がったり、、、。

名優坂本さんと約束した「楽しかったね」と終える舞台の為の楽しい稽古だった。

休憩時間に、坂本さんから岡倉志朗さんの歌舞伎演出で歌舞伎の稽古に立ち会ったというお話しを聞いた。私も先代の猿之助歌舞伎で化け猫を遣った話しをして、二人とも、歌舞伎の世界に立ち会えて得した感じがしたね、と笑いあったが、その後、次実さんと私。坂本さんと稽古できて得した感じが凄くする、と頷きあう。勉強になったとか、稀なる経験をした、とかではないんだ。

得した感じ。そう、得した感じなのです。

二日間のみっちりの稽古でした。

坂本さんは元気に佐野に帰られました。

私はヘロヘロ。坂本さん、佐野に着かれたかな、、、と時計を見ながら寝てしまった。

さて、今日も次実さんと稽古なり。