終えました〜!!
「KUROSOLO参番 涯なし」公演、とても幸せに終えることが出来ました。
片付けもゆっくりゆっくり終え、今日は何日なんだろうとカレンダーを見ると8月30日なんですね。もう4日もたったの!!
(3日経ったと言うのかな?これよくわかんないんですよ、わたし。。。)
心配されていた動員も、1日目が70人越え、2日目が90人越えだったそうで、私にしては上出来!!
拍手を沢山頂け、カーテンコールが大の苦手な私がニコニコと2回も出て行ってしまいました〜。
アフタートークにもほとんどのお客さまがお残り下さった様子で、ゲストのお二人も興味深いお話をしてくださいました。それにしても松井館長の話しの引き出し方って凄い、といつも思います。
思えば思うほど、こんな贅沢な舞台を踏ませて頂いたこと、なんと感謝したら良いのか。。。。
まず主宰劇場に感謝。
短いソロ公演だからと劇場使用日数を減らされたら、今公演の密度は実現しないものでした。
なによりスタッフに感謝。
やりなれたソロ作品にゆったりした仕込み時間、でもラクショ〜とはならずに与えられた条件をフルに使ったスタッフの尽力には、今更ながらスタッフを志向する方々の、舞台実現への「無償の愛」に圧倒されてしまいます。もの凄い密度の空間に私は立ちました。
右から、今回全行程h並走してくれた森仁美さん、稽古場稽古に付き合ってくれたありがたい音響中村嘉宏さん、中国人留学生スウシヨウさん、絶大なる信頼の照明しもだめぐみさん、粘りを見せてくれた舞台監督荒牧大道さん。
そして近しい仲間に感謝。
それぞれの活動に奔走する中、稽古見、手伝い、伝達、励まし、、、などなどなど。。。
genre:Grayは迷走してしまったようだったけれど、互助会genre:Grayはいたって健全に機能し、私を支え助けてくれました。カンパニージャンルグレーメンバーとも、国立ラボ研修員とも、何とも呼べなくとも、私にはジャングレの友。心が繋がる愛しい遣い手たち。
そしてそしてお客さまに大感謝!
今回ほど「観てください」と正直に言えたのは、まだ疑いを知らない30歳そこそこの頃以来ではないかしら?「涯なし」の日本での単独劇場公演は最初で最後という思いも強かったと思うけれど、ただただ、本当にただただ観てほしかったのです。
だから、観てくださったおひとりおひとり。そして諸事情で来られないながら、心を向けてくださった方々にも、ありがとうございました。
「涯なし」の単独劇場公演は、最初で最後、、、本当にそうだと思います。
こんな恵まれた舞台に立てた人形遣いは滅多に居ない、と思います。
愚直な道の途上、身に余るご褒美。この先は?
本物の傀儡女は劇場にはいない。。。
親しい友を失いだしてからずっと怖かった。
立ち止まったら、もう歩き出せない、と。
逝ってしまった友たちと夢見たことがやっと叶いそうなのだからやらなくては!と。
あっちに逝った時に、あれからのことを誇らしく語りたいから、と。
ずっとずっと、朝、目醒めると怖さで身体は固まっていた。
私が地上にまっすぐに立つのには、生者の友が錘で垂直方向下に加重してくれ、死者の友が儚く強い糸で垂直方向上に引き上げてくれている幻視がみえた。
そして相変わらず、滅びの道を歩む傀儡族の群れが見える。
私は人形に取り付かれたのではないです。
私が人形にすがったのです。
やっと生身で哀しみに向き合い喪に入れそうな気がしています。