出演者紹介
黒谷 都 〈人形遣い〉
1973年、人形遣いとして活動開始。
1977年「銀猫商會」を旗揚げ、企画・主演をつとめる。その間、舞踏集団「ダンス・ラヴ・マシーン」に在籍。
1994年、チェコ研修。
2002年、自らの人形技を「genre:Gray利己的物体と奉仕的肉体によるグロテスク」と名乗り、現在に至る活動を開始。人形と人形遣いとの命の往還を柔らかな幻惑のうちに表現し、人形演劇の領域を広げるパフォーマンスに挑み続ける。
キラリふじみでは、
2016年1月に宮沢賢治原作「モノ語り◇水仙月の四日」を上演。
本年2月には坂口安吾原作「夜長姫と耳男」を坂本長利の語りと渡辺数憲による人形を遣って演じ、好評を博す。
白い子 〈人形〉
2002年夏生まれ。胴串抱え遣い人形。あだ名は「ゆきちゃん」
原案の岡本芳一氏からは、当時40歳を過ぎていた遣い手のライフマスクで人形をつくるという案も出ていたが、人形作家・遣い手双方の強い反対で遣い手27歳時の写真を参考に制作された。
結髪に使用されている毛糸は、何かに使えるかなと大量に所持していたもので、遣い手の髪が伸びて長くなった時には長く変えたが、相当の重さになる為、この頃は遣い手の方が髪型を合わせている。色合いも遣い手が追いついてしまった。
目をつぶっているのが常体である姿は美術家からの発案で、初期稽古では、目が閉じていることに引っ張られる遣い手の演技に対して原案者から盲目を演じたいわけではないのだが、、、という指摘も出たが、このことにより作品の方向性は確実に決まって行った。
渡辺 数憲 〈人形美術〉
1984年、渡辺工房設立。黒谷都作品や百鬼どんどろ作品をはじめ、「モノ語り◇水仙月の四日」、「アンティゴーネ」など国内外の多くの舞台・テレビで人形・オブジェ製作、特殊美術や舞台監督を担う。
2015年、「かぐや姫」の人形・舞台美術がロシア最大の演劇コンペ「黄金のマスク賞」人形演劇・美術部門にノミネートされる。