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「涯なし」の徒然を書いて行きます。


今日は、「KUROSOLO 参番 涯なし」の原案者、

百鬼どんどろ・岡本芳一さんのご命日です。

私が、岡本さんの享年を越えてしまう日です。

「涯なし」の人形「白い子」は、

胴串抱え一人遣い、等身大人形です。

渡辺数憲さんの作る人形は、重さのバランスが良く、岡本さんの人形に比べたらよほど軽いのですが、それでも左腕だけでそれを支えていると、かなり重いです。

今日という日は、「胴串抱え一人遣い、等身大人形、ソロ舞台」を努める年齢臨海線を越える日でもあるんだな〜と密かに自分ギネス更新日でもあります。

やり込んできたソロ作品なので、今年2月に公演した「夜長姫と耳男」初演に向う切羽詰まった感じからするとマイペースで稽古してます。

稽古の前半は,身体の調整。左腕で持ち続けること、左腕で人形を捧げ上げて何処にも捕まらずに立ち上がること、カシラのクワエを口に加えてあごの痛みの限り動くこと。

そして、少しだけ内容を復習。あまり長い時間できない。

また時間をかけて、腕と背中を緩めて、、、。

汗をかきたくないから水分を控えたいのだけど、室内の熱中症もあるというし、冷房は大の苦手だし、真夏の最中大汗かいて演じるのが大好きだった自分が懐かしい。

2002年初演のとき、人形を後ろ向きで登場させることは、結構、冒険だった。

前も後ろも判らなくなってしまった人形と人形遣い、というだけで面白いと思い、遣れた。

回を重ねて行くうちに、後ろ向きで出て来る人形遣いであることが普通のことになってしまい、その意味を探し出した。そしてそれを研ぎすましてゆく稽古を重ねて行った。

今その段階。

当初、思いつきだったことは、15年の歳月の中、まとまった意味あることになっている。

思いつきは、さすが岡本芳一氏の示唆で生まれたことだけに、遣い手を夢中にさせる技を要求し、遣い手という在り方を求めさせられて行った。

もう少しで円環して、しっぽを噛めそう。

何故噛んだの?と問われたら、噛みたかったの、としか応えようのないような人形との関わり。

少しだけ、今とは別の所へ。。。


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